先日、自営業の友人から自社のホームページを作成したいんだけど?と相談を受けました。
その友人はホームページを作成してくれる会社をインターネットで色々と調べてみたらしいのですが
- 小さな規模のホームページでも料金が高い!
- 追加オプションなどが多くて、結局いくらかかるのか分からない
- ホームページを管理していけるのか不安
という悩みが解消できず、相談に来たという訳です。
試しに私のほうで「ホームページ作成代行」というキーワードで検索をかけてみると、5ページ前後の小さな規模のホームページでも制作費用10万円~という会社も多数存在しました。

そこで今回は、自営業や個人事業主などスモールビジネスを運営している人達が、なるべくコストをかけずに自社ホームページを手に入れる方法をお伝えしたいと思います。
ホームページを持ちたいと考えている自営業、個人事業主の人はぜひ参考にしてみて下さい。
ホームページを作成する3つの方法
基本的なことになりますが、ホームページを持つためには、次の3つのいずれかの方法を選択するのが一般的です。
- ホームページビルダーなどのホームページ作成ソフトを使う
- 「Wix」や「ジンドゥー」というサービスを利用する
- 無料オープンソースのワードプレスを利用する
ホームページ作成ソフトの特徴
・ノンプログラミングでホームページを作成できる(HTMLやCSSの知識は不要)
・ホームページ作成ソフトを購入する必要あり
・格納されているテンプレートのデザインが古臭い
ホームページ作成ソフトで最も有名なのは「ホームページビルダー」ですが、このソフトで作成されたホームページはデザインが洗練されているとは言い難く、一昔前のホームページのようになってしまうことが多いです。
見る人がみたら、このサイトはホームページビルダーで作ったということが一目で判断できるでしょう。
ソフトの操作方法を覚えるのも一苦労なので、特別な理由がない限り、やめておいたほうが無難です。
「Wix」や「ジンドゥー」などの無料サービスの特徴
・ノンプログラミングでホームページを作成できる(HTMLやCSSの知識は不要)
・無料プランだとサーバーやドメインの費用もかからないので、維持費ゼロも可能
・無料プランには独自ドメインを設定することができない
・無料プランには自動広告が表示される
・ホームページの内容を、別のサーバーに引っ越すことができない
・ホームページを作成するツールが使いにくい
特にドメインに独自ドメインが設定できないのは、会社やお店のホームページとしては致命的ですね。
また無料プランはデータ転送量が非常に少ないため、アクセスが集中するとホームページが閲覧できなくなるリスクもあります。
これらを解消するには、結局の所、有料プランに加入するしかありませんが、それでも後述するワードプレスほどの自由度はありません。
また無料プラン、有料プランのどちらを選んでも、ホームページの構成データを手に入れることが出来ないので、万が一「Wix」や「ジンドゥー」が日本から撤退した場合、せっかく作成したホームページを別のサービスに引っ越すことができないのも大きな欠点と言えるでしょう。

ココに注意
新しくドメインを取得してホームページを作り直すと、これまで培ってきた信頼性はゼロになり、また最初からのスタートとなってしまいます。
ワードプレスの特徴
・豊富なテーマの中から、好みのデザインを選ぶことが出来る
・サーバーとドメインの費用だけで運営できる
・多彩なプラグインを使って、さまざまな機能を拡張できる
・ページのカスタマイズには、HTMLやCSSの知識が必要
・ワードプレスのバージョン管理などのメンテナンスが必要となる
ワードプレスには、デザイン済みの「テーマ」が配布されており、ホームページの目的に沿ったテーマを選ぶことによりサイト作成にかかる時間を大幅に短縮することができるのが大きな特徴になります。

日本国内でも、大企業から個人用サイトまで、非常に多くのユーザーが利用しており、信頼性もバツグンです!
ワードプレスで制作されているサイト例
博報堂
https://www.hakuhodo.co.jp/
クックパッド
https://info.cookpad.com/
浦和レッズ
http://www.urawa-reds.co.jp/

ワードプレスでホームページを作成する手順
ワードプレスでホームページを作成する際には、「レンタルサーバー」と「ドメイン」を用意する必要があります。
ホームページとして作成したデータを格納しておく場所「ドメイン」
web上に割り当てられたホームページの住所(.COMや.JPのこと)
どちらもネット上からカンタンに契約することが可能です。
それぞれの契約方法やオススメのサービスをまとめてみました。
レンタルサーバーとドメインを契約する
「レンタルサーバー」と「ドメイン」を提供してくれる会社はたくさんありますが、利用できる機能や料金も様々。
「ドメイン」はどの会社で購入しても料金や機能に大きな差はありませんが、「レンタルサーバー」に関しては、その性能や価格に大きな違いがあります。
レンタルサーバーの中には無料で利用できる会社もありますが、次のようなデメリットがあるので、会社のホームページ用に借りるのはオススメしません。
無料レンタルサーバーのデメリット
・サーバートラブルが多く、サイトに繋がらない回数が多い
・外部からの侵入に弱く、不正アクセスされる確率が上がる
・管理画面が使いづらい
・自動で広告が表示される
ワードプレスの場合、使用中のサーバーから別のサーバーに引っ越すことも可能ですが、正直な所、サーバー引っ越しは専門知識が無い人にはかなりハードルが高いです。
専門業者に依頼すると4万円前後の費用がかかるだけでなく、データ破損や情報漏洩のリスクもあります。
レンタルサーバーを選ぶ際には、最初の段階で信頼性やセキュリティが高いサーバーを選ぶことが大事です!
私は今までたくさんのレンタルサーバーを使ってきましたが、初心者でも使いやすく、セキュリティも万全なレンタルサーバーは限られてしまいます。

エックスサーバーの特徴
- アクセス集中でも安定したWebサイトの運営が可能
- 脆弱性を悪用した攻撃からWebサイトを保護する「WAF」を標準装備
- 国外IPアドレスからのアクセス制限を標準装備
- WordPressの簡単インストールが可能
- 無料独自SSLの設定が可能
- 複数サイトの運営OK(マルチドメイン)
- 電話サポート、メールサポート無料
- データベースの自動バックアップを標準装備
- 月額1100円から利用できる
ちなみに「エックスサーバー」は、ドメイン取得サービスの「エックスドメイン」も運営しています。
サーバーとドメインが別会社だと、ドメインをどのサーバーで使用するか決定する作業(DNS設定)が発生しますが、「エックスサーバー」、「エックスドメイン」ならこの難しいネームサーバー設定をする必要がありません。
ですので、新たにホームページを作成するなら、「エックスサーバー」と「エックスドメイン」の組み合わせが一番カンタンです。
「エックスサーバー」の契約手順と「エックスドメイン」によるドメイン取得方法は、こちらにまとめてみました。
→ エックスサーバーの契約手順
→ エックスドメインで独自ドメインを取得
→ エックスサーバーにドメインを紐づける
ワードプレスのテーマを選択する
ワードプレスには、ホームページの雛形となるテーマが用意されています。
このテーマには独自のレイアウトや機能が組み込んであり、自分が作成したいイメージのテンプレートを選択することによりより簡単にホームページの作成ができるようになります。
ワードプレスには無料テーマと有料テーマがありますが、その中でも特に高い人気を誇るテーマをピックアップしてみました。
無料テンプレート
・Lightning(ライトニング)
・Sydney(シドニー)
有料テンプレート
・WING(AFFINGER5)
・TCD
会社やお店などのホームページを作るなら、落ち着いた雰囲気の「Lightning(ライトニング)」という無料テーマがオススメです。
Lightning(ライトニング)の特徴
- 厳しいチェックを通過したワードプレス公式テーマ
- 国内製のテーマで、ユーザーサポートも充実
- レスポンシブ対応でスマホ対策もバッチリ
- 頻繁に更新され、日々アップデートしている
海外製のテーマは見た目が華やかである場合も多いのですが、更新が止まっていたり管理画面が非常に使いにくいテーマも多々あります。
その点「Lightning(ライトニング)」は株式会社ベクトルが開発している国産テーマ。
ワードプレスの管理画面も日本人向けに作られており、シンプルで使いやすいです。
無料で利用できるだけでなく、ワードプレス公式テーマなので、ワードプレスの管理画面からカンタンにインストールすることが可能です。
ワードプレスの入門書として人気の高い「いちばんやさしいWordPressの教本」でも使用されているテーマです!
どんなテーマにしようか迷ったら、「Lightning(ライトニング)」を試してみることをオススメします。

固定記事、投稿記事などでホームページを作成する
ワードプレスのテーマが決まったら、固定記事や投稿記事を作成してホームページを作成していきます。
固定ページ
会社案内、事業内容、料金案内など、あまり更新されない固有情報を記載するページ。

投稿ページ
新着情報やスタッフブログなど、日々更新されていく情報を記載するページ。

基本的には、この「固定ページ」と「投稿ページ」を組み合わせてトップページを構成。
ユーザービリティを上げるための「メニュー」などを設置しながら、ホームページを完成させていきます。
メニューを作成

企業ページでよく見かける「お問合せ」というメールフォームも、「Contact Form 7」というプラグインを使えば、カンタンに作成することが出来ますよ。

ワードプレスのデメリット
ワードプレスというのは、定期的にバージョンアップしています。
これはワードプレスの脆弱性を解消するためだったり、新しい機能を追加するために行われているので、ワードプレスで作成されたホームページは、定期的管理画面を確認してメンテナンスを行う必要があります。
また、レンタルサーバー側にはPHPという言語のバージョンを管理する項目があるので、こちらも定期的に更新しなければなりません。

ワードプレスはHTMLやCSSを知らなくてもホームページを作ることができますが、完成後も定期的に管理画面を確認して、最新のバージョンを保つようにしましょう。
まとめ
自営業の方や個人事業主の人が、コストをかけずにホームページを持つなら、ワードプレスを使って自分自身で作成するのがベストだと思います。

という方は、ホームページの制作代行会社を利用することになりますが、いくらかかるのか分からないような会社には依頼しないほうが無難です。
デザインも大事ですが、検索結果に表示されるSEO対策についても相談に乗ってくれる会社がベストですね!
